ニフクラで、CentOSサーバー設定

ニフクラで、CentOS(7.6)サーバー追加時に最初にやることのメモ 。ConoHaはサーバー側でファイアウォール設定だが、ニフクラは外部のファイアウォールを使うという違いがある。

「firewall-cmd」で確認すると、デーモンは実行していない。

# firewall-cmd --list-all
FirewallD is not running

# firewall-cmd --state
not running

# iptables --list
Chain INPUT (policy ACCEPT)
target prot opt source destination
Chain FORWARD (policy ACCEPT)
target prot opt source destination
Chain OUTPUT (policy ACCEPT)
target prot opt source destination

ファイアウォールは動作していないので、ニフクラのファイアウォールで設定する。それ以外は、ConoHaの時と同じ。

違いのある場所については以下。

1.サーバー追加時

サーバー設定で、ファイアウォールを追加する。ファイアウォールの設定は、「INルール追加」でプロトコル「SSH」で接続元種別「現在接続しているIPアドレス」とする。

2.サーバーの基本設定

2.0 パスワード設定

コンソールからログインする場合には、rootパスワードが必要となるので設定する。

https://cloud.nifty.com/cs/catalog/cloud_faq/catalog_120416000678_1.htm

2.3 SSHポート変更

「 2) ファイアウォールの設定変更」は、コントロールパネルの「ファイアウォール」から設定変更を行う。

ニフクラのファイアウォールだけでなく、内部のファイアウォールを有効にする場合の手順は、以下。

cd /usr/lib/firewalld/services/
cp -p ssh.xml ssh-????.xml
vi ssh-????.xml ※port="22"の22を変更したポート????に

cd /etc/firewalld/zones
vi public.xml  ※ssh.xmlをssh-????.xmlに変更

systemctl unmask firewalld
systemctl start firewalld
firewall-cmd --list-all ※確認
systemctl enable firewalld

Windows10でhosts設定

DNS変更する前に、新しいサーバーのテストをする場合に、hostsファイルを設定する時の手順。

(hostsファイルの場所)

C:\Windows\System32\drivers\etc

このファイルは、管理者でないと編集できないので、普通に開くとエラーになる。以下がMicroSoftのヘルプ(Vistaのままだが)。

https://support.microsoft.com/ja-jp/help/923947/you-cannot-modify-the-hosts-file-or-the-lmhosts-file-in-windows-vista

参考までに、自分がWindows10でやる時の手順。

1)スタートボタンをクリックし「コマンドプロンプト(管理者)」をクリックする。「ユーザーアカウント制御」のメッセージが出るので、「はい」をクリック。

2)コマンドプロンプロトで、ディレクトリを変更。

cd drivers\etc

3)ノートパッドでhostsを開く

notepad hosts

4)編集して、「ファイル」-「上書き保存」して終了。

notepad hosts

ブラウザで前のアドレスでアクセスしていた場合は、一旦ブラウザを閉じて開き直せば設定した新しいアドレスにアクセスするようになる。

サーバーの移行手順

サーバーの老朽化あるいはVPS業者の乗換えなどにより、サーバーを移行する場合の手順についてのメモ。

1.移行手順

DBサーバー移行時だけ計画停止(メンテナンス)するという条件で、 以下の手順で移行する。

1)新サーバーの環境構築

現行サーバーからプログラム、データ等をコピーして、新サーバーで環境を構築する。

新サーバーの環境構築

この時に、現行DBサーバーからデータをコピーして新DBサーバーに登録するまでの時間を覚えておくこと。この時間が、4)でのサービス停止時間(メンテナンス時間)を決めるのに必要となる。

テスト端末でhostsに以下の設定を追加することで、新サーバーの動作確認を行う。

(テスト端末のhosts設定)
222.222.222.222 XXService.com #新WebサーバーのIPアドレスを設定

Windows10でのhosts設定方法は以下。

新Webサーバーと新DBサーバーで、問題なく動作することを確認する。OS等のバージョンを上げている場合は、その影響がないか念入りに動作確認を行う。

2)新Webサーバー+現行DBの動作確認

新DBサーバーは一旦停止して、新Webサーバーから現行DBサーバーを見るようにする。現行DBサーバー側で、新Webサーバーからの接続を許可 (DB設定とファイアウォール)する 。

新Webサーバー+現行DBの動作確認

1)と同様に、新Webサーバーにアクセスして動作確認を行う。

3)DNSを変更してWebサーバー並行稼働(現行DB)

DNS設定を現行サーバーから新サーバーに変更することで、ユーザーが徐々に新Webサーバーにアクセスするようになる。

DNS設定を変更し、Webサーバー並行稼働(現行DB)

通常であれば1週間ほどでDNSキャッシュは全て更新されて、現行Webサーバーへの ユーザーからのアクセスは完全になくなる。この時間を短くしたい場合は、事前にDNS設定でTTL値を小さくしておく。

現行Webサーバーは、ユーザからのアクセスがなくなった時点でお役御免となる。

4)DBサーバーを移行し、新サーバーにて運用

事前に、計画停止についてユーザーへの告知(調整)をする。

計画停止時にDBサーバーの切り替え作業を行い、旧サーバーを停止する。

DBサーバーを移行し、新サーバーにて運用

計画停止時の作業内容としては、ざっくり以下。

  1. メンテナンス中として、DBアクセスを止める
  2. DBバックアップを取得し、新DBサーバーに投入する
  3. 旧サーバーを停止し、DBアクセス先を新DBサーバーに変更
  4. サービス再開

2.レプリケーション機能を使う場合

データ量が多くてDB移行時の停止時間が長くなりすぎる場合あるいは長い停止時間が取れない場合には、レプリケーション機能を使う。

2)と3)の間で、新DBをスレーブに設定することで、

3)Webサーバー並行稼働+現行DBサーバー(マスタ)+新DBサーバー(スレーブ)といった運用にする。

レプリケーション機能を使う場合

4)DBサーバー切り替えは、以下作業となり、僅かな停止時間で実施できる。

  • 新DBサーバーを、スレーブからマスタに昇格し
  • DB接続先を新DBサーバーに切り替える

IPアドレス制限かけるもの

固定IPでのアクセスルートを確保した場合、以下に関してIPアドレス制限をかける。今後、また固定IPの変更、追加もあると思うので個人用メモ。

  • WordPressの管理ページ
  • 運営サイトの管理ページ
  • 管理者向けシステム
  • IP制限に対応しているネット銀行
  • IP制限に対応しているコントロールパネル
  • OneDrive for Business
  • SoftEther VPN Server

SSHに関しては、固定IP用サーバーの障害時に困るので、IPアドレス制限はかけずに鍵認証にて対応。将来、固定IP用サーバーを別業者でもう一つ確保して、IPアドレス制限もかけるようにするか。

クラウド/VPS/レンタルサーバーの【コントロールパネル】セキュリティ対策

※これは古いです。最新版(2020年11月)はこちら

クラウド、VPSのセキュリティ対策について、サーバー自体のセキュリティ対策をちゃんとしても、コントロールパネルが乗っ取られたら元も子もない。

そこで、知っている範囲での各社の状況 (2019年2月21日時点)についてのメモ。

  IP制限 2段階認証 ログイン通知 操作ログ
お名前.com × × × ×
ConoHa × ×
エックスサーバー × × × ×
さくらインターネット ×

VPS:×

クラウド:〇

×
ニフクラ × ×

1. お名前.com

「お名前.com Navi」にログイン出来たら、後はすべて操作可能。ログインに関する制限、通知等の機能もない。

2.ConoHa

「アカウント設定」から「2段階認証」「ログイン通知メール」が可能。

https://support.conoha.jp/common/guide/account/?btn_id=c-2stepauthentication-sidebar_guide-account

3.エックスサーバー

「サーバーパネル」にログイン出来たら、後はすべて操作可能。ログインに関する制限、通知等の機能もない。

4. さくらインターネット

VPSとクラウドともに操作ログが閲覧できる。

(VPS)

https://help.sakura.ad.jp/hc/ja/articles/206245282-%E6%93%8D%E4%BD%9C%E5%B1%A5%E6%AD%B4%E3%82%92%E7%A2%BA%E8%AA%8D%E3%81%99%E3%82%8B

(クラウド)

https://manual.sakura.ad.jp/cloud/controlpanel/eventlog/eventlog.html

クラウドは2段階認証にも対応。

https://manual.sakura.ad.jp/cloud/controlpanel/settings/2-factor-auth.html

5. ニフクラ(旧名称:ニフティクラウド)

ログインのIPアドレス制限が、「アカウント管理」からアカウントを選択して、「IP許可設定追加」で可能。

https://cloud.nifty.com/service/ip_limit.htm

また、過去6カ月分のコントロールパネルの操作ログが参照できる。

https://cloud.nifty.com/help/log/

ログイン時の通知メールの機能はない。