こんなことを、算哲から聞かれました。
電子ブロックのランプと、 LED は何が違うの?
LED というのは、日本語では「発光ダイオード」というんだよ。学研の小学国語辞典では「発光ダイオード」はこう書いてあるよ。
半導体を使って、電気を流すと光を発する電子回路
小学国語辞典「新レインボー(改訂第6版)」学研
この「半導体」は「ダイオード」で、光を出すダイオードが LED なんだ。光らないダイオードは電子ブロックにもあるけど、覚えているかな?
名前はおぼえてるけど・・・
ダイオードの特徴は、覚えてないかな?
忘れた・・・
じゃあ、電子ブロックを使って、もう一回勉強してみよう。
学研電子ブロックEX-150の回路集で、No.2,No.3「電流の向きと整流作用」をおさらいしてみよう。No.138「ダイオード検査機」も勉強になるかもね。
そっか、思い出したよ。
矢印の方向にしか電気が流れないんだね。
そう、ダイオード は「電気を一つの方向にしか流さない」部品をいうんだ。
LED は、ダイオード の一種ということを、電子ブロックを使って確認してみよう。学研電子ブロックEX-150の回路集No.63「ランプコントロール回路」を少し修正して、こうしてみたよ。
【変更内容】
パイロットランプの場所につながらないようにブロックを入れて、プラス側をテスター棒、マイナス側を黒コードを挿している。
【注意】
KS0310_Keyestudio_Traffic_Light_Module_(Black_and_Eco-friendly)
赤のテスター棒がプラス側で、黒のコードがマイナス側だよ。
黒コードを「GND」につないで、テスター棒を「R」ピンにつないで、ボリュームを上げていくと、赤 LED が点灯するね。
テスター棒をつなぐ場所を変えると、LED が色々つくね。
同時につけることもできるんだね。
そうなんだよ。obniz では、どこのピンに電気を流すというテスター棒の動きを、プログラムに従って obniz Boardの中の電子回路がやっているんだ。
じゃあ、今度は、黒と赤を逆にしてみようか。
つかないね・・・
ダイオード の特徴で、一方向しか電気が流れないから、逆にすると電気が流れないんだ。だから、光らないんだね。
今度は、電子ブロックのパイロットランプに、テスター棒と黒コードをつなげてごらん。接触させる場所はわかるかな?
光ったよ!
赤と黒を逆にして接触する場所を逆にしてみようか。
こっちでも、光るね。
昔のランプは、ダイオード でできていないんだ。だから、どちらから電気を流しても点灯するんだよ。
それより、明るさについて、何か気づかない?
ランプは、LED に比べて暗いね。
そう、同じ電気だと、LEDのほうが昔のランプに比べてだんぜん明るいんだ
昔のランプは白熱電球とか蛍光灯というもので、光る仕組みが違うんだ。LED のほうが明るいから、同じ明るさを出すのに必要な電気が少なくてすむんだよ。
だから、電気を節約できてエコなんだ。また、LED のほうが長持ちするんだよ。それで最近はどんどん LED が使われてるんだよ。
電子ブロックのパイロットランプと、 LED の違いは、こんなところかな。